ほのぼのNEXTは、NDソフトウェア株式会社が提供する、介護保険サービス向けのソフトです。利用者管理・記録・計画書・請求の各システムを、事業所単位のログインでつなげて使えます。料金は月額課金ではなく、5年間のソフトウェア使用権を購入する方式です。このため、月額制のソフトとは、5年間に必要な費用の合計で比べる必要があります。この記事では、公式サイトで確かめられる機能と対応サービス、料金体系、導入前の確認点を扱います。介護請求ソフトそのものの役割は「介護請求ソフトとは」で解説しています。
対応している サービス 種別
公式サイトの対応一覧には、次のサービスが挙げられています。
- 施設サービス:介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院など
- 居宅介護支援
- 居宅サービス:訪問介護、訪問看護、通所介護、通所リハビリテーション、短期入所、福祉用具貸与など
- 地域密着型サービス:小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護など
有料老人ホーム・高齢者住宅向けの構成もあります。
メーカーは、事業所の要望や課題を聞いたうえで、システムを組み合わせて提案するとしています。組み合わせは、事業内容と規模に応じて変わります。まず、自事業所のサービス種別が一覧にあるかを確かめます。そのうえで、どのシステムを組み合わせるかを、見積りの段階で確認するとよいでしょう。
(参考:NDソフトウェア「サービス事業別ほのぼのNEXT対応一覧」)
主な 機能と 製品名
公式サイトで紹介されている主な機能を、業務ごとに整理すると次のとおりです。本体の機能のほか、同じ「ほのぼの」シリーズの別製品やオプションを含みます。
業務 | 製品・システム名 | 公式サイトでの説明 |
|---|---|---|
請求 | サービス別の請求管理システム | 国保連へ出す前に不足や食い違いを確認できる |
計画書 | ケアマネジメント・個別援助計画 | 在宅ケアマネジメントにAIケアプランを標準搭載 |
記録 | ケア総合記録システム | iPadなどの端末で記録を入力できる |
タブレット記録 | Care Palette | 音声入力機能を標準装備 |
LIFE | LIFE対応機能 | 提出用のCSVデータを作成できる |
センサー連携 | ほのぼのIoTクラウド | 見守りセンサーなどの情報を記録に取り込む |
伝送 | ケアネットメッセンジャー | 専用サーバー経由で国保連へ請求する |
表のうち、何が見積りに含まれるかは、事業所の構成によって変わります。訪問介護向けの構成では、ヘルパー賃金計算システムとヘルパーアプリがオプションとされています。デモで見た機能が本体の機能か、別製品かオプションかは、見積書で確かめてください。
記録と請求がつながると、実績を入力した内容が請求に使われます。このため、提供したサービスと請求の食い違いを減らしやすくなります。利用者やご家族に届く請求書の誤りを防ぐことにもつながります。なお、請求書や領収書を利用者・ご家族のスマートフォンへ配信する「つながる家族」もあります。
国保連への伝送の準備は「国保連伝送(インターネット請求)の始め方」で解説しています。
(参考:NDソフトウェア「ほのぼのNEXT」製品ページ、各サービス別ページ(「訪問介護事業所様向けシステム」ほか)、「ほのぼのIoTクラウド」、「ケアネットメッセンジャー」)
LIFEへの 提出で 確かめること
公式サイトによると、ほのぼのNEXTはLIFEに対応しています。データを集約して、CSVデータを作成できるとされています。一方、LIFEの運用は、2026年5月11日から国民健康保険中央会(国保中央会)に移りました。国保中央会運用LIFEには、利用者情報の登録が必要です。ソフトで作ったCSVを国保中央会運用LIFEへ取り込むまでの流れは、デモや導入時の説明で確かめます。LIFEの仕組みは「科学的介護とは・LIFEとは」で解説しています。
(参考:NDソフトウェア「ほのぼのNEXT」紹介ページ、介護保険最新情報Vol.1495)
料金 体系は 5年間の ソフトウェア 使用権
公式サイトによると、「ほのぼの」シリーズは、5年間のソフトウェア使用権を購入する導入方式です。使用期間内の介護保険法改正には、無料でソフトウェアを更新するとされています。制度改正や単価改定のときのバージョンアップ費用などの追加負担も、不要と案内されています。
一方、使用権パック料金(ライセンス費用)は、事業所の要望によって異なるとされています。公式サイトに金額は載っていません。導入時には、運用環境の構築と操作説明が行われます。構築の内容は、パソコンなどの機器の納品・設置、ネットワークの設定、ソフトのインストールです。5年後に契約を継続する場合の費用も、公式サイトでは金額が示されていません。
月額制のソフトと比べるときは、使用権パック料金だけでは比べません。導入時の費用と、5年間に必要な費用を合わせた総額で比べるとよいでしょう。見積りでは、どの費用が使用権パック料金に含まれ、どの費用が別にかかるかを確かめてください。
(参考:NDソフトウェア「導入までの流れ」、「ほのぼのNEXT よくある質問」)
導入前の 確認 手順
- 運営しているすべての事業所とサービス種別を書き出し、対応一覧と照らし合わせます。障害福祉サービスや保険外の独自サービスを併せて運営している場合は、それも伝えます。併設の小さな事業を書き漏らすと、あとから別のソフトが必要になることがあります。
- デモを依頼し、自事業所の1か月の流れ(記録→実績→請求)を通して操作します。メーカーは、無料でデモを行うとしています。画面の説明を聞くだけで終わらせず、ふだん使う帳票が出せるかまで確かめます。デモの進め方は「介護ソフトを公平に比較する進め方」を参考にしてください。
- 見積書で、必要な機能が本体・別製品・オプションのどれに当たるかを確かめます。機器や操作説明の費用も確かめます。デモで見た機能が、見積りに入っていないことがあります。
- 事業所に置くサーバーで使うか、クラウド型の「onlineプラットフォーム」で使うかを決めます。サーバーを管理できる職員がいない場合は、クラウド型の説明もあわせて聞きます。
- 今のソフトからの移行方法を確かめます。メーカーは、他社ソフトからの入れ替えに対応するとしています。ただし、どのデータを移せるかは、事前に聞いておきます。移せる範囲を確かめないと、利用者情報などを手で入力し直すことになりかねません。
- 5年の使用期間中に事業所を増やす場合の扱いを確かめます。メーカーは、蓄積したデータのまま、システムやパソコンを追加できるとしています。追加にかかる費用は、見積りで確かめます。
(参考:NDソフトウェア「ほのぼのNEXT よくある質問」、「運用構成・動作環境」)
まとめ
ほのぼのNEXTは、記録・計画書・請求をつなげて使える、介護保険サービス向けのソフトです。料金は、5年間のソフトウェア使用権を購入する方式です。検討の出発点は、自事業所のサービス種別と必要な機能を書き出すことです。それが本体・別製品・オプションのどれで満たされるかを確かめます。次に、デモで1か月の業務の流れを通して操作し、5年間の総額がわかる見積りを依頼してください。ほかの製品と比べる基準は「介護請求ソフトの比較の基準と5製品を調べた表」で整理しています。

