介護施設が見守りシステムを導入する際、製品の機能だけを比較して、建物の構造や通信環境の確認を後回しにすると、実際に設置してから電波が届かない部屋が見つかるといった失敗が起こります。結論として、機器選定と並行して、自施設の建物・通信環境を確認しておく必要があります。

特に鉄筋コンクリートの建物や、複数階にまたがる施設では、通信方式によって届きやすさが大きく変わります。

建物・通信環境で確認したい4項目

  • 通信方式:Wi-Fi、専用無線など、建物の構造に対応できる方式か

  • 電波の届きにくい場所:地下、角部屋、鉄筋コンクリートの壁が多い場所の有無

  • アクセスポイントの数:居室数・階数に対して十分な数を設置できるか

  • 既存設備との干渉:ナースコールや他の無線機器と電波が干渉しないか

見守りシステムの多くは、いくつかの居室で試用してから全体導入する流れになります。試用の際は、電波が届きにくいと想定される部屋を含めて確認すると、後から気づく失敗を防げます。

複数拠点・多床室がある施設で確認する点

複数の建物や拠点を持つ法人では、拠点ごとに通信環境が異なる場合があります。1拠点で問題なく動作したシステムが、別の拠点では電波が届かないこともあるため、拠点ごとに現地確認を行ってください。多床室のある施設では、同室の利用者同士で通知が混同しないよう、通知の宛先設定も確認しておくと安心です。

まとめ|小さく試し、現場に合う運用へ整える

見守りシステムの導入は、機器の性能と同じくらい、建物の構造や通信環境との相性が結果を左右します。電波が届きにくい場所を含めて試用し、複数拠点がある場合は拠点ごとに確認してください。

建物の隅々まで気を配りながら安全な環境を整えている担当者の丁寧さが、安定した見守り体制を支えています。

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