見守りセンサーと一口に言っても、ベッドの荷重で検知するもの、超音波で動きを捉えるもの、心拍や呼吸を測るものなど、検知方式が異なる複数の種類があります。結論として、どの生活場面のリスクを減らしたいのかを先に決めると、選ぶべき種類が絞り込めます。

多機能な製品を選べば安心というわけではなく、検知方式によって誤検知の起こりやすさや、利用者のプライバシーへの配慮の度合いも変わります。

検知方式で分けた5つの種類

  • 荷重・マット型:ベッドや床にかかる荷重の変化で、離床や起き上がりを検知する

  • 起き上がりセンサー:ベッド上での起き上がり動作を捉え、転倒につながる前に知らせる

  • 超音波・非接触型:超音波で人の動きを検知し、カメラを使わずプライバシーに配慮できる

  • バイタルセンサー:心拍や呼吸を非接触で測り、体調の変化を知らせる

  • 無断外出検知(タグ型):専用タグを持つ利用者の出入口通過を検知する

転倒予防を重視するなら荷重・起き上がり系、体調の急変に早く気づきたいならバイタルセンサー、無断外出が心配な利用者にはタグ型というように、防ぎたいリスクに応じて主軸となる種類が変わります。

検知方式ごとの得意・不得意

荷重・マット型は、設置場所を外れた動きは検知しにくいという弱点があります。超音波・非接触型はプライバシーに配慮しやすい一方、家具の配置や設置角度によって精度が変わることがあります。バイタルセンサーは体調変化を捉えやすい反面、体動の少ない睡眠時の誤検知が起こる場合もあります。

1つの種類だけで全てのリスクをカバーしようとせず、居室の環境や利用者の状態に応じて組み合わせる考え方が現実的です。

選定前に確認したい3項目

  • 防ぎたい事故・体調変化は何か(転倒、無断外出、体調急変など)

  • 居室の環境(家具の配置、Wi-Fi環境など)が検知方式に適しているか

  • 通知を受け取る職員の人数・体制に合った通知方法か

まとめ|小さく試し、現場に合う運用へ整える

見守りセンサーは、荷重・起き上がり・超音波・バイタル・タグ型など検知方式によって得意な場面が異なります。防ぎたいリスクを先に整理し、居室の環境に合う方式を選んでください。

利用者一人ひとりの状態に合わせて見守り方を工夫している職員の観察力が、事故の防止につながっています。